1836年の7月29日、フランス・パリにある「凱旋門」が完成した。凱旋門は、そもそも軍事的勝利を讃えて凱旋式を行うための門として様々な場所に造られているが、現在ではシャンゼリゼ通りの西端、シャルル・ド・ゴール広場のエトワール凱旋門が有名になり、凱旋門といえばこのパリの観光名所を指す。
エトワール凱旋門は、アウステルリッツの戦いに勝利したナポレオンの命令によって1806年より建造が開始されたが、ナポレオンは完成を見ることなく流刑地のセントヘレナ島で世を去り、1840年に遺骨が祖国に移送された際、この凱旋門をくぐることとなった。