6月18日は「海外移住の日」。1908年(明治41年)のこの日、日本人居住者781人を乗せた「笠戸丸」がブラジルに初入港したことにちなんで、1966(昭和41年)に総理府(現・内閣府)が制定した。
日本は明治元年にハワイに契約移民として120人が農業移住したことをきっかけに、海外移住を増やしていった。とりわけ、アフリカ大陸からの奴隷によるコーヒー農園を経営していたブラジルが奴隷制度廃止以降に労働者が不足していたこと、また1904年の日露戦争で賠償金を得られず経済と農村が貧しくなっていた日本政府の思惑が一致してブラジル移住は大規模に行われ、現在までに約13万人のブラジル移民、約160万人の日系ブラジル人がいるとも言われる。
