7月26日は「幽霊の日」。1825(文政8)年のこの日、江戸の中村座で日本の代表的な怪談である『東海道四谷怪談』(四世鶴屋南北作)が初演されたことに由来する。四谷怪談は夫に毒殺された妻が幽霊となって復讐を果たすという物語で、この妻の名前が「お岩さん」として知られる「岩」である。怪談は実話に基いているとされ、実際に東京四谷には「お岩稲荷」という神社がある。
ちなみに、日本の幽霊は足がない姿で描かれることが多いが、これは江戸時代の日本画家・円山応挙が初めて描いたことがきっかけではないかと言われている。